こんな見積書には注意が必要です
工事期間
工事期間が未記入の場合は、事前に確認が必要です。
支払条件
支払条件をよく確認してください。着工前に全額現金払いになったりしていませんか。
工事途中で業者が倒産した場合、返金されない可能性があります。
一式工事
極端に高い一式工事の場合は、内容の確認が必要です。
数量・単価
チェックポイント
現場調査を行ったか/数量・単価が示されているか/不明点等は図面等で確認
二重計上
同じ項目が二重に計上されていないか、確認してください。
保証期間
保証内容をよく確認してください。
長期の場合は途中で業者が倒産した場合のことも確認してください。
値引き
根拠の分からない特別価格や決算値引きについては、内容をよく確認してください。
承諾欄
一般的には、見積書で署名を求めることはありません。
署名をすると契約したものと判断されることがあります。
見積書から事業者が見えてくる
見積書ですべてが分かるわけではありませんが、「見積書はその事業者を映し出す鏡」であることも事実です。
見積書は、「契約する相手として信頼できるかどうか」の判断材料として活用しましょう。
技術力が分かります
本来、見積書は工事の詳細な部分まで頭に入っていないと作成できないものです。
細かな部品まで正確な名称で記載されているかどうかで、事業者の技術力が分かります。
これは、添付された図面等についても同様です。
コミュニケーション力が分かります
最も大切なのは、依頼者のニーズが正確に計画に反映されること。
見積書をチェックして、あなたの望むものとあまりにも違っていたら、あなたの意図を業者が十分に理解できていない可能性があります。
その業者には、ニーズを把握する能力=コミュニケーション力が十分でないのかもしれません。
また、見積書の書き方(書式)は、分かりやすく工夫されていますか?
手書きであるか、パソコンで作られているか、ということではありません。
依頼者に分かりやすく伝えようと努力しているかどうかです。
専門用語を羅列した見積書、書いた本人にしか分からないような見積書を見かけることがありますので、注意が必要です。
事務処理能力や事後対応の体制が分かります
見積書は、事業者に作成を依頼してすぐに出てきましたか?
これは、業者の事務処理能力の見極めにつながります。
工事の腕が良くても、必要な書類が出てこなかったり、面倒がられたりでは考えもの。
事務処理が滞ると、特に介護保険、自治体の補助制度等、各制度の利用に支障が生じることがあります。
また、業者に連絡がつかなかったことはありませんか?
業者への連絡が円滑にできるような体制でないと、事後に問題が生じた場合等、対応が十分になされない可能性があります。