見積書の金額は、契約後には変えられない!
契約とは金額についても合意したとみなされます
「契約したが、後で考えるとどうも高いような気がする。値引きできないか」という話を時々耳にします。
ところが、これは簡単なことではありません。
なぜなら、契約書に添付された見積書(正確には「工事費内訳書」)は契約内容の一つとされ、工事費やその内訳についても、お互いに合意がなされていると見なされるからです。
見積書の金額は、契約後に簡単には変えられないので、注意しましょう。
こうしたことからも、契約にあたっては一呼吸おき、熟慮することが大切です。
求めに応じてすぐに契約することをせず、家族で話し合ったりして、十分に検討したいものです。
契約時には曖昧な部分を残さないことが基本です
当初の概算見積書でそのまま契約しているケースが見られます。
また、部材や機器等の仕様をあとで決めるからと、未決定のまま契約してしまう場合がありますが、好ましくありません。
これらは、後に追加請求や仕様違いといったトラブルの発生要因となります。
契約時には、詳細な現場調査や図面作成等を経て、工事項目や数量、仕様等が確定されていなければいけません。
契約においては曖昧な部分を残さず、不明な点は業者によく確認しておくことが肝要です。