STAFF BLOG

HOME > スタッフブログ > ガーデニング初心者向け基礎知識「補助用土」編

ガーデニング初心者向け基礎知識「補助用土」編

ガーデニング初心者向け基礎知識「補助用土」編
ガーデニングの土作りでは、基本用土がベースとなりますが、それで足りない部分を補うのが補助用土です。ここでは補助用土のいくつかをあげ、その特徴をご紹介します。
(前回のガーデニング初心者向け基礎知識「基本用土」編はこちら

補助用土の「腐葉土」
お庭やベランダできれいな花を咲かせたり、美味しく食べられる野菜を作ったりするうえで、土作りは大切な作業になります。その土作りにおいて土壌の改善に役立つのが補助用土です。

その補助用土の一つに腐葉土と呼ばれる土があります。これは落ち葉や枯れ葉が分解して土壌になったものです。植物の成長に必要な栄養素をたくさん含んでおり、ガーデニングには欠かすことはできません。

腐葉土は黒っぽい色をしており、鼻に近づけると特有の臭いがします。基本的にはベースとなる基本用土に混ぜて使われます。

腐葉土を混ぜることで土の通気性、保水性、保肥性が改善され、土を柔らかくしてくれます。保温効果もある他、太陽光や冬の寒風を遮断する効果もあります。

補助用土の「ピートモス」
ピートモスは補助用土の一つで、寒冷な湿地帯で水苔やシダ、柳、アシなどが堆積して腐植化したものです。外観は腐葉土よりも細かい粉状をしており、乾燥している時には淡褐色の場合が多いです。

保水性に優れており土壌の水持ちや肥料持ちをよくしたい時に使います。

ピートモスをさらに発酵させると、より高い効果を発揮しますが、いったん乾燥してしまうと、吸水するまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。

腐葉土と同じく有機物に富みますが、酸性が強いという特徴があります。そのため、土に混ぜて用土を酸性に傾けたい時に使用すると効果的です。

ピートモスの用途は育苗や、鉢土として主に用いられることが多いですが、湿地帯の植物や山野草との相性もよさもあります。さつきやつつじ、ブルーベリーなど、酸性の土壌を好む植物の栽培に適しています。

補助用土の「パーライト」
補助用土のうちのパーライトはガラス質の火山岩を高温で焼いて粉状にしたもので、多孔質の構造になっています。

黒曜石を原材料とした黒曜石パーライトは、空気が多く含まれた多孔質のものです。水はけが悪い場合の土壌改良材としてよく使われます。また普通の水をミネラル水に変える作用があるので、根腐れ防止効果もあります。

真珠岩を原材料としたものが真珠岩パーライトです。真珠岩は水分を多く含んでいるため、熱すると膨張して内部まで水が染み込む形状になります。そのため保水性を高める土壌改良材となります。

パーライトは1~2割の割合で配合して使用します。土との比重が異なるため、長年使っているとパーライトだけが浮き上がってきます。こうなるとパーライトの効果が薄れるので、しっかりと混ぜることが大事です。

補助用土の「バーミキュライト」
バーミキュライトは、園芸におけるさまざまなシーンで使われる土で、酸化アルミニウムなどが主な成分です。

特徴は、水や空気を通しやすいことです。酸素不足になってしまった土に加えることにより土の排水性が改善されます。

また、表面にたくさんの穴が開いているので保温性にも優れています。保温性が優れていることにより、真夏の環境でも暑さをしのぐことが可能になります。

こういった園芸に使う土は重いというイメージがあるかも知れませんが、バーミキュライトは通常の土の1/10以下の重さしかありません。そのため持ち運びがしやすいという特徴があります。

価格はメーカーなどによって違いますが、基本的には他の用土に比べると少し高めになります。

ガーデニングの基礎となる補助用土について
ガーデニングに使われる土は基本用土、補助用土と、それらをブレンドした培養土の3つに分かれます。ガーデニングに使われる土のベースは基本用土で、補助用土が通気性、保水性、保肥性などを高めるために混ぜられます。
腐葉土は栄養素をたくさん含む補助用土です。土を柔らかくするだけでなく、熱を遮断する効果もあります。ピートモスを混ぜると水持ちや肥料持ちがよくなります。
パーライトは水はけが悪い場合の土壌改良材としてよく使われます。また根腐れ防止効果もあります。バーミキュライトを混ぜると水や空気の通りがよくなり、排水性を改善します。
これら補助用土の基本となる効果を理解し、植える花や野菜に適した補助用土を活用してみましょう。

次回は、肥料についてご紹介する予定です。
(追記:ガーデニング初心者向け肥料の基礎知識「肥料の種類」はこちら

2019年7月26日 | エクステリアコラム