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家庭菜園におすすめの野菜(その2)

水菜やピーマンといった家庭菜園におすすめの野菜を別のコラムでご紹介しましたが、家庭菜園で育てやすい野菜は他にもいろいろあります。ここでは、トマト、ナス、小松菜、枝豆をとりあげてみます。それぞれどのような用意をしてどのような世話をすればよいのかについてまとめていきます。ぜひご家庭でも育ててみて、採れたてのお野菜を食卓に並べてみませんか。

家庭菜園におすすめの「トマト」
家庭菜園におすすめの野菜(その2)トマトは夏の野菜です。トマトの具体的な栽培時期は、苗を5月上旬頃に植えれば、7月初旬~10月初旬頃まで収穫できます。

トマトは草丈が1.5mを超すほどに伸びるため、直径で30cm、深さで30cmのプランターを用意します。水はけをよくするため底には鉢底石を敷き、野菜栽培用の培養土を縁から2~3cmまで入れます。

プランターの中央に穴をあけ、買ってきたミニトマトの苗を植え付けます。株元から10cmほど離れた位置に支柱を立てます。仮支柱でもかまいませんが、面倒なら最初から本支柱を立てましょう。本支柱と茎とは、ひもで「8」の字を描くように締め付けないような感じで結びます。

土の表面が乾いたら水をまきますが、表面は乾いているようでも土中に水分が残っている場合があるので、そのような場合は、水まきは控えていきます。

日当たりや風通しのよい場所で育てるのが理想ですが、雨水が直接当たらないように注意が必要です。開花したらベランダなどでは虫が来ないので人工授粉する必要があります。成長の過程で養分が分散しないように「わき芽かき」や摘心などが必要になるので注意してください。

家庭菜園におすすめの「ナス」
家庭菜園におすすめの野菜(その2)家庭菜園でナスを育てるならば、種からではなく苗から育てるのがおすすめです。ナスの苗は、5月上旬頃に購入するとよいでしょう。購入した苗は直径・深さとも30cm以上のプランターに一株で植え支柱を立てます。

ナスは3本仕立てで育てるのが基本です。主枝と1番花のすぐ下の2本の側枝の計3本を残し、下の方のわき芽は切り取ります。1番花で実ったナスは切り取っても収穫しても問題はありません。ただ、株に負担がかかるので、収穫するなら早めに切り取ることが大事です。

ナスにはとげが多い品種もあります。指などをケガしないように注意してください。8月頃にはさまざまな害虫が付きやすいので、薬品などでの対処が必要です。

それから、ナスは多くの水分を必要とする野菜です。こまめな水やりを忘れないようにして下さい。

収穫期間が長いので、3週間に1回ぐらいのタイミングで追肥が必要になります。秋ナスを収穫するには7月半ばぐらいに剪定して、枝をある程度切り落とすことが大事です。

家庭菜園におすすめの「小松菜」
家庭菜園におすすめの野菜(その2)小松菜は、プランターでも小さな畑でも収穫できます。しかも小松菜は成長が早く、種まきしてから1ヶ月ほどで収穫ができますので、本当に収穫できるだろうかとヤキモキせずにすみます。

小松菜を畑で育てる場合は、苦土石灰と堆肥を土の表面に散布し、耕します。プランターの場合は、底に鉢底石を敷き、野菜用の培養土を入れます。どちらの場合も深さ1cm程度の溝を、約15cm間隔で掘り、1cm程度の間隔で種をまいていきます。土を5mm程度かぶせ、軽く押したっぷりと水をまいておきます。

日当たりと風通しのよい場所が理想的で、土の表面が乾いたら水をまくようにします。

本葉の数が1~2枚になったら3cm間隔になるように間引いていきます。その後、約1週間後に化成肥料の追肥をします。

さらに本葉の数が3~4枚になったら再度間引きをし、間隔が5~6cmになるようにします。そしてこの後も追肥をし、草丈が20cm以上になれば収穫可能です。

なお、小松菜は春まきと秋まきがありますが、涼しい時期に栽培した方が甘く、また柔らかい小松菜に成長するので、秋まきがおすすめです。

家庭菜園におすすめの「エダマメ」
家庭菜園におすすめの野菜(その2)枝豆は、大豆が青いうちに収穫したもので、タンパク質やビタミンB1、B2、ビタミンCなどの栄養が豊富に含まれています。

枝豆の栽培には日当たりがいいことと、適度な湿度があることが必要なので、種まきは関東地域であれば6月下旬ごろまでに行います。種をまく際は、水をたっぷり含んだ土に1か所に3~6粒をまきます。あるいは、一晩種に水を含ませてから種まきすると、発芽しやすくなります。

枝豆は乾燥に弱いので、栽培中は十分に水を与える必要があります。枝豆の本葉が出たら、丈夫そうな苗を2本だけ残して、あとは間引きします。そして、本葉が5枚ほどまで成長したら、先端部分を手でつまみ、摘芯をすることで、多く枝がつき、収穫量が増えます。

栽培中は、日照不足、加湿、蜜植に常に注意し、カメムシなどの害虫を見つけた場合は、見つけ次第捕殺します。さやが膨らんで、指で押すと中身が出るくらいになれば収穫です。収穫が遅れてしまうと、大豆のような食感の枝豆になってしまうので、収穫時期をしっかりと見極めることも重要です。

まとめ
食の安全性や食育、美容や健康を意識したオーガニック食品への興味関心が高まっている近年、家庭菜園で野菜を育てたいと思う方が増えています。一方で、野菜を育てるのは難しそうだと諦めている方や、忙しいから無理だろうと思い込んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、育てやすい野菜を選べば、比較的簡単に、収穫までこぎ着けることができます。

ここでは、プランターや小さな畑で充分育てることができる野菜として、トマト、ナス、小松菜、枝豆の栽培方法についてご紹介してきました。まずは一度やってみることで、家庭菜園のやり方がわかってくることでしょう。お庭を活用して、おいしくて安全なお野菜をご自身で育ててみませんか。

次回は野菜と並んでお庭で育ててみたい方が多いハーブについて、ご紹介します。
(追記:ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その1)はこちら

2019年8月21日 | エクステリアコラム