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前回の「秋の花壇作りにおすすめの花(その1)」に引き続き、秋の花壇におすすめのお花をご紹介します!
寒い冬がやってくる前の花壇に色彩感を与えてくれるのが秋に咲く花です。ここでは名前もよく知られているシクラメンを始め、知名度は低くても花は見たこともあるというプリムラ、オキザリス、アリッサムについて取り上げてみます。
シクラメン
花言葉は「はにかみ」など
シクラメンは地中海地方が原産で、多年草の球根植物です。草丈は10~25cmで、開花期は10~3月と比較的長いのが特徴です。花の色は白、ピンク、赤、紫などがありますが、花の縁だけに色がついた珍しいタイプもあります。
葉はハート型をしており周囲に細かなギザギザがあります。球根から花茎を伸ばし、その先に一輪の花を咲かせます。
涼しい時期に開花期がやってくるので、冬でも花が楽しめます。
ガーデンシクラメンは-5℃ほどの寒波にも耐えられる強さがあります。逆に蒸し暑い日本の夏が苦手で、この時期は休眠期となります。
土は清潔で水はけがよい用土にします。肥料は1~2週間に一度、薄めた液肥を与えれば十分です。
葉や花に水が残ると傷むので、水を与える時には注意が必要です。また枯れた葉や花はこまめに摘み取ることも大事になります。
プリムラ
花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」「青春の恋」など
プリムラはサクラソウ科サクラソウ属の多年草又は一年草の植物で、元はヨーロッパからアジアにかけて自生していました。日本では園芸用で外国産のものをプリムラと呼んでいます。
品種にもよりますが開花時期は初秋から春先にかけてで、赤、ピンク、白、黄、青、紫など豊富な色の花をたくさん咲かせます。
種から育てる方法と、苗で購入し育てる方法がありますが、初心者なら苗で購入して育てるのがおすすめです。なお種から育てるのなら種まき時期が5~6月となっています。
苗で購入したらなるべく早く植え替える必要があります。土は水もちのよいものが適しており、花壇に植える場合20cmほど掘り返し、根くずや石を取り除きます。そこに3割ほどの腐葉土をすき込んでやります。
購入後に昼間は戸外で寒風の当たらない場所に置き、夜間は室内に置くと気候条件に順化し、冬を越せるプリムラとなります。
オキザリス
花言葉は「けっしてあなたを捨てません」「輝く心」など
オキザリスはカタバミ科カタバミ属の一年草や多年草の総称です。草丈は5~30cmのものが多く、黄、白、ピンク、紫などの花を10月から5月にかけて咲かせます。
オキザリスの花は雨天や夜間には閉じており、日中の日ざしを受けると盃状に大きく開くのが特徴です。満開のとき、株を覆うように咲く様子が非常に見応えがあり、人目を引きます。
オキザリスは乾燥に強くめったなことでは枯れませんが、生育期、開花期には、極端に乾かさないよう気をつけましょう。なお休眠中は乾燥していても問題ありません。
日本の環境にも合っており、狭いスペースでも元気に育つので秋のガーデニングにはおすすめです。開花期も長く、初心者でも育てやすい花です。
アリッサム
花言葉は「美しさを超えた価値」「奥ゆかしい美しさ」「優美」「飛躍」など
アリッサムはアブラナ科アレチナズナ属の多年草で、日本では「にわなずな」とも呼ばれています。寒さに強く栽培も比較的簡単なため、園芸用として人気を集めています。
草丈は10cm前後で、白、ピンク、紫、黄などの小花がたくさん咲き、花束のような感じもします。10月ごろから4月ごろまでが開花期となっています。
まず種付けの時期におすすめなのは春か秋の暖かい日です。栽培環境としては日当たりや風通しのよい場所が望ましく、土については水はけのよいものが推奨されます。
アリッサムは乾燥を好むため、水のやりすぎに注意しましょう。肥料は植え付け時に元肥を混ぜておけば十分です。
同じアブラナ科の仲間としてスイートアリッサムという品種もありますが、これはアリッサムとは別種になります。
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前回に引き続き、秋の花壇におすすめのお花をご紹介しましたが、お気にいりのお花は見つかりましたか?
少し気が早いようですが、あっという間に夏も終わってしまうかと思いますので、今からゆっくり秋の花壇のプランを暖めてみてくださいね!
次回は、少し趣向を変えて、家庭菜園におすすめの野菜についてご紹介します。
(やっぱり、食べられるものは嬉しいですよね)