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ブロック塀の安全確保について

ブロック塀の安全確保について
昨日1月17日は、阪神・淡路大震災から26年目でした。
このブログを書いている私は兵庫県出身で、震災当日は、京都でひとり暮らしをしていました。
実家とどうにかこうにか連絡が取れ、頼まれたブルーシートや水、カセットコンロなどを背負って、実家に帰ると、信じられない光景が広がっており、普段なら10分で歩ける距離が、倒壊した家や塀で道がふさがれ、ぐるぐると回り道をして1時間近くかかったのを覚えています。
2018年6月にも、大阪北部地震があり、ブロック塀が崩れて犠牲になった方もいらっしゃいました。

このような経験から、ご自宅のブロック塀の安全を心配され、お問合せいただくことも多いのですが、一方、街を歩いていると、傾いたままになっている塀や門柱などを見かけることも多いです。
毎日、目にしていると、見慣れてしまって、あまり気にならなくなるのかもしれませんね。
この記事にたどり着いてくださったのも、何かのご縁。
これを機に、おうちの塀をちょっと点検してみてはいかがでしょうか。

チェックポイント① 塀の高さ
高すぎる塀は危険です。
ブロック塀の高さは最高で2.2mです。ブロック塀の1段の目安は20㎝です。
塀の両側で地面の高さが異なる場合は、安全側の判断として地面の低い側から塀の頂部までの高さを測りましょう。

チェックポイント② 塀の厚さ 
塀の厚さは15㎝以上ですか?(塀の高さが2m以下の場合は10㎝以上)
薄いものより厚いものの方が、鉄筋のかぶり厚さが増すので耐久性が向上します。

チェックポイント③ 控え壁

長さ3 .4m以下ごとに、高さの1/5以上突出した控え壁はありますか?(塀の高さが1.2m超の場合のみ)
ブロック塀に対して直交に壁をつけることで、地震時に倒れにくくなります。
ブロック塀の高さが例えば2mの場合は、ブロック塀の長さ3.4m以下(ブロック8個が目安)ごとに長さ40㎝以上の控え壁が必要です。

チェックポイント④ 基礎

地面より上にあるブロックの最下段の下に、コンクリートの基礎があるかを確認してください。

チェックポイント⑤ 傾き・ひび割れ
塀に傾きやひび割れがないですか?
目に見えて判断できる傾きやひび割れがなくても劣化が進んでいる場合があります。
塀が劣化しつつあるサインとして、ブロック表面の鉄筋の錆び汁(茶色のにじみ)や著しい白い物質の付着(ブロック内部に雨水が浸入するなどによりコンクリートの成分が溶け出し表面で白く固まったもの)があります。

上記5つのチェックポイントのうち、ひとつでも当てはまるものがあれば、専門家に相談しましょう。
京阪グリーンでは、ブロック塀診断士の資格を持っているスタッフもおりますので、安心してご相談いただけます。

また、ブロック塀等の調査・点検、撤去、撤去後の新設、改修等に係る費用について支援制度が設けられている市町村もあります。
滋賀県内では、2020.4.1現在、
彦根市、長浜市、近江八幡市、草津市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市、高島市、東近江市、米原市、日野町、竜王町、愛荘町、豊郷町、甲良町
上記市町村で、支援制度があるようです。
詳細は、お住まいの市町村にお問合せください。
⇒ブロック塀等の安全対策のための支援制度(滋賀県)
※日本建築防災協会のサイトへリンクします。

追記
実際に傾いた塀のやり替え工事の様子をアップしました。
⇒ 傾いたブロック塀のやり替え工事

2021年1月18日 | エクステリアコラム