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フェンス・柵設置で気をつけるべき隣人トラブル

先日「騒音が気になる方へ~防音フェンスのご紹介」という記事を掲載しましたが、逆にフェンス(柵)を設置することにより、お隣さんとトラブルになる場合もあります。
トラブルになる原因は、だいたい次の3つに集約されます。
① フェンスが境界をはみ出している。
② フェンスのせいで、日陰ができて暗くなった。
③ フェンスの存在で圧迫感を感じる。

それぞれ、事前に対策をたてておくことで、トラブルを回避することができます。

① フェンスが境界をはみ出している。
当然のことですが、フェンスは、自分の敷地に収まるように設置しなければなりません。
ほんの少し、キャップの先でも隣地にはみ出してはいけません。
自分の敷地と隣接する敷地の堺には「隣地境界線」というものが存在し、そこには「境界標」や「境界杭」が打たれているので、必ず確認しましょう。
古い町並みや昔からある土地では、境界があいまいになってしまっている場合もあります。
その場合は、隣の敷地の持ち主と相談し、土地家屋調査師に調査を依頼しましょう。

② フェンスのせいで、日陰ができて暗くなった。
フェンスの設置により日照時間が減ったとしても、“受忍限度”を超えない限りは日照権の侵害は認められません。
つまり、日照時間が著しく減らない限りは違法とはならない可能性が高いです。
しかし、違法とはならないとしても、お隣さんとはトラブルは避けたいもの。
背の高いフェンスの場合は、予め、確認はしておいたほうがいいですね。
採光性の高い明るいフェンスを選べば、トラブルも避けられるのではないでしょうか。

フェンス・柵設置で気をつけるべき隣人トラブル

例えば、LIXILのGスクリーン。
明るさはそのままに、視線はカット。自宅の敷地内の採光も確保できますが、お隣さんの採光も邪魔せずに済みます。

フェンス・柵設置で気をつけるべき隣人トラブル
三協アルミのガーデンスクリーン M.グローリアもスクリーンとパネルを自在に組み合わせて設置できるので、おすすめです。

③ フェンスの存在で圧迫感を感じる。
フェンスは高いもので3mぐらいまで高さを伸ばすことができます。
そこまで高いものを設置する必要がある場合は少ないと思いますが、2mを超えるような場合には、事前にお隣さんに設置を考えていることを伝えておいた方がよいですね。
それでも「圧迫感がある」などと言われた場合・・・数字で表せない、主観に基づく話なので、なかなか解決策を見出すのは難しいかと思われますが、上でご紹介したスクリーンタイプのものや木調タイプのデザイン性の高いものを選べば、そのような主張は避けられるかもしれません。

フェンス・柵設置で気をつけるべき隣人トラブル
このようなタイプのものを選べば、プライバシーを確保しながら、天然木のような風合いで圧迫感も軽減されます。

何より、お隣さんに関係しそうな工事は、前もって相談することが一番大切です。
お隣さんとの関わりが少ない現代では、交渉がゆううつなこともあるかもしれませんが、それを避けて、古い塀を放置したことにより、塀が壊れて被害を与えてしまうというようなことも考えられます。
お隣さんときちんとコミュニケーションすると共に、おうちや外構のメンテナンスも適切に行うことも、ご近所トラブルを避けるには重要であるといえるでしょう。

2020年11月14日 | エクステリアコラム