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【入浴剤になる植物】
日本では古くより、端午の節句(5月5日)にはショウブ湯、冬至(12月22日ごろ)にはユズ湯に入るという慣習があります。
家族の健康のために薬湯に入ることは、先人の知恵でした。
薬湯に使われたショウブやユズ、ヨモギなどには精油成分が含まれており、風呂の湯に溶け出すことにより肌に吸収されて血行をよくし、新陳代謝を高める働きがあります。
タンニンを多く含む植物は、肌荒れを防ぎ、湿疹や汗疹などの皮膚病にも効果的です。タンニンはお茶に多く含まれることから、お茶の葉を風呂に入れることもあります。
予防的な考えも踏まえ、身近な植物を健康維持に簡単に活用できればその植物を大切にすることにもつながります。
季節により薬湯を変えていくのもよいでしょう。
【アロマセラピー】
アロマセラピーとは、植物の芳香成分によりリラックスさせたり自己治癒力を高める自然の療法をいいます。
ヨーロッパでは、ペストが流行した際にカモミールなどを使って殺菌したりしました。
使い方は植物の精油を抽出し、アロマキャンドルとして温めて香りを拡散させたり、入浴剤として活用しました。
日本ではカツラの葉を香として焚くなどが有名です。鎮静効果もあります。
世界中でそれぞれの地域の植物を活用してきた中で、最近特に人気が高まっているものに、オセアニアの植物があります。ユーカリをはじめフトモモ科の植物には効果の高いものが多いからです。