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エクステリアでは素材として石材が使われるケースは非常にたくさんあります。
エクステリアで使われる石をどの程度ご存知でしょうか?
ここでは乱形石、ピンコロ石、砂利、板石について、その特徴とどのような場面で使われるのかについてご紹介します。
「乱形石」とは
乱形石とは南米やアジアなど、世界中の地層から掘り出された自然の石で、乱石貼りと呼ばれる舗装で使用されます。
乱石貼りとは、大小さまざまな不揃いの石を、床面にすき間なく敷き詰める舗装方法です。石の種類、色や形、大きさなどの組み合わせで舗装するので、職人の腕の見せ所となります。当然でき上った舗装は世界にたった一つのオリジナリティのあるものとなります。
色は大きく分けてライトブラウン系、ホワイト系、ブラック系に分けられます。ライトブラウン系は乱形石の代表的なもので、お庭などの外構に温かみを加えます。自然な感じのお庭によく合います。ホワイト系は美しさだけでなく高級感も備えます。ヨーロッパ風のお庭によくマッチします。ブラック系は高級感がありホワイト系との組み合わせでコントラストが生まれます。モダンなお庭にはピッタリです。
乱形石は外構ではアプローチ、玄関ポーチ、駐車場などでよく使われますが、床面だけでなく塀などの垂直面でも使われます。
「ピンコロ石」とは
ピンコロ石とは一辺が約9cm程度の立方体に成形された石材で、主に舗装に使われます。
素材は花崗岩の中でも御影石がよく使われます。最近は石材店だけでなくホームセンターでも手軽に買えるので、DIYの材料として買う方も増えています。
ドイツなどのヨーロッパでは街の道路にピンコロ石が敷き詰められているのをよく見ます。ピンコロ石には表面に多少の凹凸があるので、やや歩きにくいという面もありますが、平凡なアスファルトと異なり趣があり、雰囲気がガラッと変わります。ただアスファルトと比べるとコスト面では高くなります。
日本では大きな施設の前の歩道や裏通り、遊歩道などでよく使われます。住宅用ではアプローチ、お庭の小道、花壇、駐車場のアクセントなど、幅広く使われます。
ピンコロ石は一方向に整然と並んだ舗装もきれいですが、円形に並べたりするとデザイン性も高まり、変化も楽しむことができます。
「板石」とは
建築石材で使用される材料の多くは板状の板石です。
板石は打ち込むだけで高級感を出すことができ、見た目がよくなります。また、水に濡れるとキレイに見えるのも特徴です。
主に石畳などに使われ、日本庭園など和風なシーンでよく目にします。
板石は花壇でもよく使われます。板石を立て込むことによって、レンガやブロックとは違って自然素材の柔らかさを出すことができます。また、レンガやブロックに比べて、厚みがやや少ないのでその分花壇にスペースが生まれます。
また、お店の入口などの通路に、長さが違う板石を貼ることによって、見た目がきれいに仕上がります。
通路などでは板石の表面を機械で叩いてザラザラにします。そうすることによって雨や雪が降った時に滑るのを防げます。
「砂利」とは
砂利とは、直径が2~5cm程度の石や、石と砂が混ざり合ったものになります。砂利の角は丸みを帯びたものや、尖ったものがあります。砂利とよく似た石に砕石があります。こちらは天然の石を人工的に小さく砕いたもので、角は尖っています。ただ砂利には砕石も含まれます。
砂利はどこで採掘されるかにより海砂利、川砂利、陸砂利などと呼び方が変わります。さらに砂利の色も採掘場所により、白色系、褐色系、黒色系、赤色系などさまざまな色があります。
建設資材として使われる場合は家庭用よりもやや大きく、直径が76mm以上の砂利は大砂利と呼び線路用で使われます。直径が36mm~76mmの砂利は中砂利と呼び道路用として使われます。また直径が18~36mmの砂利は小砂利と呼びコンクリート用で使われます。
また砂利は庭や空き地に草が生えないようにする防草対策や、人が歩くと音がするので防犯対策などの目的でもよく使われます。
エクステリアで使われる石材とは
エクステリアで使われる石材に乱形石があります。乱石貼りという舗装で使われ、色、形、大きさの異なった石が敷き詰められ、デザイン性の高い舗装になります。アプローチや玄関ポーチなどでよく見ます。ピンコロ石は一辺9cmほどの立方体の石です。お庭の小道などでよく使われ、アスファルトと比べ趣があります。
砂利は大きなものは線路用、道路用、コンクリート用で使われますが、家庭でも防草対策や防犯対策で使われます。板石は高級感のある板状の石です。日本庭園で使われますが、家庭でも花壇や通路で使われているのをよく見ます。
いろいろな石材があり、使われる石材によりエクステリアに変化が生まれます。場所に最適の石材を選び、石の魅力を引き出してみて下さい。