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ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その2)

近年、ますますハーブの人気は高まっています。ハーブティーソムリエやハーブコーディネーター、メディカルハーブカウンセラーなど、ハーブを専門とする資格を持って活躍する方も増えています。
ハーブを育てることは難しそうだというイメージがあるかもしれませんが、種類によっては案外簡単に育てることができます。庭先やプランター、キッチンやリビングの鉢植えなどでも育てられるハーブもたくさんあります。ここでは、ガーデニング初心者におすすめの、比較的育てやすいハーブをご紹介していきましょう。
前回の「ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その1)」はこちら

初心者にもおすすめのハーブ「カモミール」
ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その2)
カモミールというハーブは、リラックス効果が高く、雑貨屋さんにある様々なグッズでも見かけることの多いハーブです。簡単に手に入れられる身近なハーブですが、手軽さだけではなく、昔から色々な症状に用いられる万能薬です。

カモミールは4000年も昔から薬草として用いられており、ヨーロッパでは最も古い民間薬だとされています。その効能は消炎作用や胃痛や頭痛などの鎮痛作用、婦人病など多岐にわたります。現在は安眠やリラックス効果を求めて、お茶やアロマオイル、入浴剤として用いられることも多いです。手軽にリラックスできて安全性の高いカモミールですが、妊娠初期や菊アレルギーの方の摂取は好ましくないので注意してください。

そんな便利な万能薬のカモミールですが、自宅で簡単に育てることができます。カモミールは日当たりがよく、風通しの良いところで育ちます。ですが、暑さや蒸れには弱いので、夏場は注意が必要です。植え付けには春か秋を選び、水はけの良い場所に植えましょう。夏場、暑い時には直射日光が当たらない場所や室内に避難させることも必要です。

初心者にもおすすめのハーブ「ローズマリー」
ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その2)
ローズマリーにはロマンチックな逸話がいくつかあります。その昔、ハンガリーの王妃が歳をとり病床に臥せっていた時にローズマリーを使ったところ、みるみる元気になり、なんと50歳も年下の隣国の王子に求婚されたそうです。また、古代ギリシャでは記憶力のハーブとして受験生が頭に飾ったり、ヨーロッパでは魔除けとして、また、変わらない愛の象徴として結婚式や葬儀に用いられたりするなど、様々な事に使われてきました。

そんなローズマリーは、強い抗酸化作用があり、肌荒れや記憶力の改善、育毛効果、動脈硬化に対しても効くなど様々な効果が期待できます。ハーブティーや臭み消しや香りづけとして料理に使うのはもちろん、リース、ポプリなどインテリアとして楽しむのもおすすめです。

ローズマリーは花も可愛らしく、香りもよい事から観賞用としても人気があり、栽培用のキットなども売られています。まっすぐ上に1〜2m伸びる立性、地面を這うように伸びていく匍匐性、その間で横に1〜2m伸びた後、上に伸びていく半匍匐性と大きく分けて3種類があります。育てる時にはどこに植えるかよく考えてから選びましょう。

初心者にもおすすめのハーブ「タイム」
ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その2)
ハーブの一種であるタイムには、様々な効能があります。防腐剤として使われた歴史もあるほどの抗菌作用、ハーブティーにすると喉の痛みや炎症を抑えてくれる鎮痛作用、また、清々しい香りによるリラックス効果などが例としてあげられます。料理のスパイスとして使われる事も多く、主に魚や肉の臭みを消すために用いられ、特に魚料理との相性が良いとされています。

基本的な育て方は「鉢植え」と「地植え」の二種類に分かれますが、どのような環境でも育てやすく、大きさも30~40cmほどに収まるため、ガーデニング初心者向けのハーブです。鉢植えの場合でも地植えの場合でも気を付けなければならないのが、梅雨の時期です。タイムは乾燥気味の環境を好むので、高温多湿な日本の梅雨はやや苦手です。鉢植えならば雨が当たらない場所へ移動させ、地植えの場合も簡単な雨避け対策はしてあげましょう。

初心者にもおすすめのハーブ「ローリエ」
ガーデニング初心者にもおすすめのハーブ(その2)
シチューやポトフなどの煮込み料理や魚料理肉料理など色々なものに使われるローリエですが、実は自宅で栽培することができるハーブです。
日本語では月桂樹という名前でお馴染みのローリエは、香りづけや臭み消しとして、シチューなどの煮込み料理に使われることが多いハーブです。そんなローリエの効能はというと、消化を助け臓器の動きを活発にする食欲増進効果や、生理痛や関節痛を和らげる鎮痛効果が見込めます。

ローリエは、普通に育てようとすると10mを超える巨木になります。ですが、刈り込みにも耐えられる強い木なので、1〜2m程度の観賞用の鉢植えにすることもできます。南ヨーロッパの暖かい地域が原産なので、極端に冷え込まない場所、すなわち日なたから半日陰くらいの暖かい場所が好ましいです。水やりは根腐れを起こさないように鉢の土の表面が乾いたらたっぷりあげて下さい。刈り込み時期は6月、春からの新芽が伸び切って元気いっぱいの時に行なってください。

まとめ
なにか植物を育てるなら、最近ますます注目を集めているハーブを栽培してみるのがおすすめです。普段は観賞用として楽しみ、必要なときにお料理やアロマに使ってみたり、ハーブティーを作ってみたりするというのは、とてもすてきなライフスタイルだとは思いませんか。
ここでは、よく知られるハーブの中でも、カモミール、ローズマリー、タイム、ローリエの4種類を取り上げ、その効能や育て方のポイントをご紹介してきました。いずれも用途が幅広いハーブであると同時に、ガーデニング初心者の方でも育てやすいハーブばかりですので、お庭やベランダ、お部屋の中の鉢植えなどで、ぜひ育ててみてください。フレッシュハーブを取り入れたすてきな日々を過ごしてみませんか。

2019年8月23日 | エクステリアコラム